愛知県で圧倒的なシェアを誇り、全国へと展開エリアを急拡大させている株式会社不動産SHOPナカジツ様。同社が直面したのは、組織拡大に伴う教育のリソース不足と指導の属人化という壁でした。そこで同社はSAPI ロープレを導入しながら、対人ロープレの実施タイミングを最適化したところ、効率的かつサービスの質向上にも寄与する教育体制を構築できたと言います。
今回は、そんな不動産SHOPナカジツ様における具体的な活用方法や導入効果について、建築営業本部本部長の戸崎雅仁様に話を伺いました。

拠点拡大で浮き彫りになった教育の課題
― まず、不動産SHOPナカジツ様の事業概要や特徴について教えてください。
当社は、不動産売買仲介、リノベーション、リフォーム、新築分譲、注文住宅などワンストップでサポートする不動産・建築企業です。愛知県での店舗数No.1を誇り、関東や九州にも展開エリアを広げています。
― 展開店舗数を着実に伸ばしていく一方で、ぶつかった壁はありましたか?
全国への新規出店を加速し営業人員が拡大するなかで、当社が昔から大切にしてきたロープレの教育体制に課題を感じていました。
そのなかでも特に3つの課題があり、1つ目は、引き続きお客様に正しい情報を伝える教育をしたいものの、指導する側と受ける側の人数比率が合わなくなり、十分なロープレ時間の確保が難しくなっていたことです。2つ目は、指導する側のスキルによって指導内容が変わってしまう属人化の問題です。フィードバックの方法や合格ラインが異なってしまうことで、公正な評価ができなくなることを危惧していました。3つ目は、ロープレ実施状況が把握しづらいことです。個別でロープレを実施していたため、進捗状況の管理が難しく、どんな内容で実施したかも把握しきれていない状況でした。
AIを味方につける文化が生んだ「AI研究会」から始まった教育改革
― その課題をどのように解決しようとされましたか。
当社では業務効率化とサービス向上のためのAI活用を推進するため、2024年に有志による「AI研究会」なるものを発足しました。積極的にAIを取り入れようとする動きが出てきた中でロープレに感じていた課題もAIで解決できるのではないかと思いました。
― そこからSAPI ロープレの導入に至った経緯について教えてください。
約10社ほど比較検討しました。他のツールは音声非対応のテキストベースのものだったり、当社には不要な教育システムとセットだったりしましたが、SAPI ロープレはクオリティが高く、アバターの動きも会話の流れもスムーズだったことが決め手でした。さらに、現状はナフサの供給不足が不動産業界の喫緊の課題ですが、そういった市況や商材の変化に合わせて、シーンやペルソナを追加料金やタイムラグなしで自由にカスタムできる点も嬉しいポイントでした。

従業員の進捗を一元管理。データで追う確実な成長
― SAPI ロープレ導入後の研修方法を教えてください。
新卒メンバーは新築とリフォームの基礎を、課題を抱える強化メンバーはリフォーム受注に特化したシーンを、SAPI ロープレでひたすら反復練習するようにしています。ロープレシーンは各事業部で現場に近い者が作成を担当することで、実践的でリアルなものを用意できています。
また、実施結果をCSVで出力できる機能を活かし、誰が、いつ、何を、何点でやり切ったかを管理表にまとめ、週初めに全店で運用・一元管理できる仕組みを構築しました。
― 日々利用されている社員の皆様からはどんなお声があがっていますか?
新卒メンバーにアンケートを取ったところ、約8割がSAPI ロープレに満足しているという回答でした。自身のトークが文章化され、なおかつ録画機能で見直せるため、どこが間違っていたか振り返りができる点が好評で、改善意欲の向上にも寄与していると感じています。

驚異の「月間300時間」削減。指導者のリソースをより高度な教育へシフト
― 指導者にとっての嬉しい変化はありましたか?
全体で月間300時間以上の工数削減につながりました。これまで1回30分の対人ロープレに店舗間の移動も含めると、指導者11名がそれぞれ約30時間ほど毎月費やしていたんです。これをSAPI ロープレが肩代わりしてくれるようになりました。
― 現在、対人ロープレは実施されていないのでしょうか?
「間」や「フェイシング」といった高度な営業テクニックはAIだと限界があるため、SAPI ロープレだけで完結させようとはしていません。SAPI ロープレは「壁打ち」や知識補填用と割り切って活用しています。現在は、SAPI ロープレで一定の点数を獲得できるようになってから、支店長や建築営業担当者との対人ロープレで試験を実施する、ハイブリッドなフローを採用しています。
― 教育体制の変革を経て、改めてナカジツ様が目指す姿を教えてください。
AIに任せられる部分は任せ、指導者はより高度な教育に時間を割くという、切り分けができたことで、従業員の教育をおろそかにせず、一人ひとりをしっかりとサポートできる体制が整いました。組織が拡大しても、ナカジツの強みである質の高いサービスを、全店で均一に提供し続けられるよう、今後も進化していきたいと考えています。
おわりに
戸崎様、貴重なお話をありがとうございました。
不動産SHOPナカジツ様の事例は、AIは反復練習、人間は高度な対話スキルの伝承と、役割を分けることで教育の質と効率を両立できることを証明しています。急激な組織拡大に伴う教育のリソース不足や属人化といった課題を抱えている企業にとって、モデルケースとなるのではないでしょうか。
SAPI ロープレは今後も、現場に寄り添うサポートと機能の拡充を通して、企業ごとの課題解決に貢献してまいります。
下記に不動産SHOPナカジツ様のホームページ情報を記載しております。興味のある方は、ホームページをご覧いただきお問合せください。
https://nakajitsu.co.jp/
お話を伺った方

株式会社不動産SHOPナカジツ 建築営業本部 本部長 戸崎 雅仁 様
不動産SHOPナカジツは東海・関東・九州で直営店舗44店舗を展開し、常時16,000件以上の不動産情報を保有する不動産企業です。中古住宅・マンション・土地の売買仲介をはじめ、リフォーム・リノベーション、新築住宅販売まで、 住まいに関するあらゆるサービスをワンストップで提供しています。(2026年5月時点)
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SAPIロープレ(旧:カルティロープレ)は、AIとの実践ロールプレイングで営業・接客研修を革新する人材育成SaaSです。
動画フィードバックとデータ分析で成果を見える化し、教育の属人化を解消。
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